2008年6月9日月曜日

FX 航空自衛隊次期主力戦闘機

航空自衛隊のFX(次期主力戦闘機)の選定はどうなっているのでしょう。
ここでちょっと整理してみよう。

候補は、F-22A、F-15FX、F/A-18E/F、ユーロファイター タイフーン、の4機種ということになっています。そのほかF-35は、開発中であり、国際共同開発のため、開発に参加したメンバー国に配備が終わってからになりそうなので、スケジュール的に無理と思われていたが、ウィキペディアによると、アメリカ政府はアメリカ軍向けを先に売っても良いということを言っているらしい。

日本側は、性能が断トツのF-22が最も欲しい機種で、ロッキード・マーティンからの売り込みもあるのだが、アメリカ議会が海外輸出を禁止したこと、たとえ輸出が解禁になったとしても、ライセンス生産は技術流出のおそれがあるので難しく、また、価格もとてつもなく高価であるため、費用面でも難しいと思われる。

F-15FXはF-15Eをベースに航空自衛隊用に対空戦闘重視に再設計するというもの。
F-15EはF-15Dを再設計して内部は全く違うものではあるが、F-15Eでも設計は古く、特にステルス性能は現在の戦闘機のレベルではない。
外観がF-15Jと代わり映えしない。

F/A-18E/Fは現在のアメリカ海軍の主力戦闘機である。
F/A-18C/Dを再設計して大型化したもの。
海軍機であることから、空母上での運用を前提に作られている為、航空自衛隊機としては、不要な装備や強度がある為、重量が重くなってしまう。空中給油方式が、KC-767Jと違う。ステルス性能も多少は考えられているが、第5世代のF-22等とは比べものにならない。等のマイナス要因がある。

ユーロファイター タイフーンは、今回唯一のヨーロッパ機。
いつもは、一応候補に入れてあるだけという感じのヨーロッパ機だが、今回は、他の候補が微妙な為に、可能性は十分にある。
スーパークルーズ性能もあり、ライセンス生産や、国産のアビオニクスやミサイルなどを搭載するように改造できる可能性もある。
問題点は、航空自衛隊の主力戦闘機は、今まで全て、アメリカ軍の主力戦闘機だったため、ヨーロッパ機となると、整備面などで既存の機首との棲み分けが難しい。
最新型ではあるが、ステルス性能は第5世代機ほどではない。
空中給油装置はF/A-18E/Fと同じブローブアンドドローグ方式のため、KC-767Jと違う。
エンジンの騒音は比較的大きいらしい。
等の問題があるが、アメリカがF-22を輸出解禁するか、F-35を本気で押してくるかしない限り、一番可能性がある機種かもしれない。

個人的には、F-22を見てみたい。

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